てきすとくえすと(Lv.1)

ぶんしょうをかくれんしゅうちゅう。8/8で1歳になりました。

下らないセンチメンタル書きなぐり(4/30)

こんばんは。

すっかり休日は夜更かしになってしまったくえすとです。

現在時刻0:26。

 

今日はちょっと、テンション低いんですが、

吐き出してしまいたいことがあるので、それについて書きます。

自分でもまだまとまっていないことを。

初音ミクVOCALOIDのことを。

 

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私が初音ミクと出会ったのは2008年の4月頃のことでした。

初音ミクの最初のブームはたぶん2007年だったと思うのでその第一次ブームには

立ち会っていないのですが、まぁまぁ古くからの付き合いの部類だと思います。

曲でいうとワールドイズマインが投稿されるちょっと前くらいです。

ボカロ史でいうと、楽曲(歌詞など)の傾向が「初音ミクのキャラクター性を

売りにした曲」から「普通の歌手が歌うような曲」にシフトしはじめた頃です。

 

まぁ私のボカロ歴はどうでもいいんですけど、

話は変わって、先日、あるボカロ曲を聴いて、涙が止まらなくなって。

 

 

 

その曲で感動して泣いたわけじゃなくて、

なんだか悲しくて?悔しくて?泣いてしまって。

(私は元々泣き虫なので割とよく泣くんですが、泣くときは決まって

悔し泣き、という感じです。感動して泣くことはほとんどないです)

 

その曲はとあるイベント用に製作された楽曲で、それはもう完成度の高い曲でした。

曲を聴いていても悪いところなんてひとつも見当たらなくて、

明るい歌詞、明るい曲調、好きな感じの曲でした。

なんでもプロの作曲家の方が製作された曲とのことで、そりゃあ完成度も納得、

って感じでした。

 

 

でも、だからこそ、私は拒絶してしまった。

こんなの、私が知ってるボーカロイドの曲じゃないって、思ってしまった。

 

 

割と最近参入してきたばかりの”音楽のプロ”が”初音ミク”を使って

商業用音楽を作って投稿して再生数は爆伸び、コメントは大盛り上がり、

ボカロといったらこの人、この人の曲がやっぱり一番。

 

そうじゃない、って思った。

 

私の愛するVOCALOID文化は、粗削りで尖った、レコード会社にも

何にも左右されない「やりたいことをやりたいようにやる同人音楽」だった。

誰も歌ってくれないちっぽけなギタリストの鼻歌を拾って歌うのが、

私にとっての「初音ミク」でありVOCALOIDだった。

 

アマチュアミュージシャン初音ミクに歌わせて、それが受けたり

受けなかったりして、でも受けると嬉しいからもう一曲作ったり、

他のアマチュア「P」たちの曲を聴いて自分も作曲したいと思う人が出てきたり、

その人がまた曲を作ってVOCALOIDに歌わせたり。

 

そうやって積み上げられてきた文化と歴史を元に有名になっていったのに、

有名になったから初音ミクでイベントをやろう、テーマ曲に受けがいい作曲家を

使おう、って。

 

いやそういう経緯じゃないかもしれないけど。

そういう風に見えてしまった。

すごく嫌だって、思った。

 

でも嫌だって言えなかった。

 

だって、歌を歌うのが初音ミクの仕事だし。作曲家が誰だって関係ない。

有名になるのだって初音ミク初音ミクの曲が多くの人に届くことだって、

とても喜ばしいことだ。

あの曲だって、誰がどう見たって、ボーカロイドの曲だ。

おかしいのは私の考え方なんじゃないのか?

 

 

猫に言われた、

「くえすとは初音ミクが好きじゃないんじゃないの?」って。

そうかもしれない、と思った。

合成音声ソフトが好きなら、人間の声に近づくことを喜ぶはずだ。

初音ミクのキャラクターが好きなら、彼女が様々な衣装で様々なステージに

立つことを喜ぶはずだ。

 

でも私は。

私が好きなのは、「音楽」であり、「人間」だ。

人間がつくる音楽が好きで、音楽でつくられる人間の文化が好きで、

沢山の人間のつくる音楽を「初音ミク」のフィルターを通して

触れることが大好きだ。

 

 

それはきっと、「初音ミク」を愛することとは違うんだろうな。

 

 

それでも、彼女が私には必要だった。

きっと、多くのアマチュアミュージシャンにも。

 

 

”私と私の好きなものを繋ぐ大事なもの”というのでは、

やっぱり”好き”という感情には遠いのかな。

わからない。わからない。

 

 

 

 

昨日、サッポロファクトリーの雪ミクイベント「MAGICAL SNOW MUSEUM」に

行ってきたんですけど、

開場前からファクトリーホールを一周するぐらいの行列。

老若男女、友人二人、男女二人、家族連れ。

本当に沢山の人に愛されるようになったんだなあ、大きくなったなあミクは。

そう思う一方で、

きっとこの人たちのミクへの”好き”は、それぞれ違うんだろうなあって

思ったりした。

 

 

大きさも、対象も。何もかも違う。

私とも勿論、違う。

 

 

 

 

■今日のBGM

 

「終わらないお祭り声は遠く 感動はやがて薄れゆく
お面を深く被るお囃子に 有体に言えば――」

 

 

「ありがとう そして さよならは
君が呟く惜別の言葉じゃない

臆病者の僕の君宛ての別れ
君はどうかそのままでいてほしいんだ」

 

 

 

 

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夜はなんだか感傷的になってよくない。

 

思ったことを書きなぐるだけ書きなぐって、ひとまず満足したので寝ます。

おやすみなさい。