てきすとくえすと(Lv.1)

ぶんしょうをかくれんしゅうちゅう。8/8で1歳になりました。

小説風日記を書いてみましたん

 

 

酷く、具合が悪い。

 

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仕事から帰宅して夕食を食べてからものの一時間で眠りについた僕は

それからほぼ9時間の間眠っていた。

途中起こしに来る愛猫(彼女はとても賢く、一時間後に起こしてくれといった

僕の要望にきちんと応えてくれた)の声も聞こえたが、

僕はついに目を覚まさなかった。

目を覚ますという行為に伴う気怠さ以上にやるべきことを、半分底に置いたままの

僕の意識は思い出さなかったようだった。

 

 

よく寝た、と思って目を覚ませば、朝の4時だった。

暗い、けれど、朝が近づく感覚もある。

布団はぬくぬくと暖かいが、外はとても寒い。

寒さに立ち向かうだけの意気地のない僕は、布団の中で携帯のスイッチを押した。

そうして、いつものようにtwitterのタイムラインを少し眺めたあと、

急に他人の生活などどうでもよいと思い、画面を消した。

具合が悪い。

 

 

僕はどうにか起き上がり、用を足したあと、外に着ていく用の上着を拾って羽織った。

キッチンの近くに無造作に置かれているカレー粉などが乗っているラックを漁り、

インスタントココアの箱を拾う。

だいぶ前に友人から貰ったものだった。賞味期限は来年の一月。

ぼんやりと箱を眺めながら、ひよこの形をした電気ポットに水を注ぐ。

ひよこの尻のところにあるレバー型のスイッチを入れてテーブルを見ると、

昨日食べた、野菜に塩スープをぶっかけただけの鍋の残りと目が合った。

僕はひよこを待つ間、それを器にあけて買ったばかりのオーブンレンジの中に

押し込む。

次いであたためる秒数を指定するボタンを押そうとしたが、

ボタンは既に押し込まれているかのような感触で、一向に反応しない。

3分ぐらい格闘した後降参した僕は、弁当あたためという簡易メニューのボタンを

押した。重量センサーが自動で温める時間を計算するという、文明の進化を

表現しているかのような機能だ。

ターンテーブルを回転させながらしばらく考え込んでいたオーブンレンジは、

やがて4分5秒という数字を表示させた。

僕はコンビニ弁当を爆発させる気かと思いながら、表示が3分になったところで

中身を取り出した。

文明の進化は時として個々の生活に手が届かない。

 

 

ケツを叩いてかんかんに怒ったひよこから熱湯をカップに注ぐ。

バンホーテンのココアのスティックは薄いので2本分入れてある。

僕は食器を乾かしてあるラックから適当にスプーンを拾ってカップに放り込み、

器とカップを持ってキッチンのあるリビングから自室に戻る。

暫く掃除してないために散らかっているものを押しのけ、デスクの前の

イスに座る。

PCに向かい、今日のテーマになる音楽を探す。

この不思議な時間を、小説風に書いてみよう。

僕はそう思っていた。

 

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いつの間にかココアは冷たくなりはじめていて、

2分間のBGMはもう23回ループしている。

 

熱こそ平熱より若干高い程度だったけれど、

体も心も倦怠感に覆われて僕は呼吸を奪われていた。

けれど、文字に息を吹き込んでいるこの間だけは、僕は全てを忘れられた。

 

 

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■今日のBGM

 

 

心が落ち着く音と考えさせられる歌詞。ミクトロニカ。

今日はあんまり考えずにぼーっと流していました。

いつまででも聴いていられそうな曲。

 

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というわけで小説仕立てでお送りしました。

日記っていうより昨日の夜と今朝のことだけだけど。

あと猫ごめん。飼っている猫っていう設定の方がそれっぽいかと思った。ごめん。

 

というわけで具合悪めだけど今日もしごといってきまーす